茶の間のある家


結設計のホームページを更新しました。
設計事例に「茶の間のある家」を追加しました。
南側の平屋部分にある居間と茶の間に落ち着きを与える為と、そこから庭への視線を誘導するように軒先は低く抑えています。茶の間は、畳敷きの続き間の居間からは1段上がる小上がりになっていて、畳に座ったままキッチンカウンターで軽い食事が出来ます。また、茶の間に座っている人とキッチンで立って作業している人の視線の高さの差が小さくなり、会話がしやすくなっています。
是非ご覧下さい。

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設計事例の表示方法が新方式になって反応が鈍くなっておりご迷惑をお掛けしておりましたが、改善しました。今後とも宜しくお願い致します。

夏休みお勧めスポット


東京都庭園美術館で開催中の「舟越桂 夏の邸宅」に行ってきました。館内は撮影禁止なので、図録とポストカードでの紹介しかできないのが残念ですが、なんとも透明感のある、涼しげな彫刻とドローイングが、朝香宮邸であった庭園美術館に、作家本人によって慎重に展示されている様子は、まさに夏のプライベートギャラリーに招かれたような雰囲気を醸し出しています。様々な部屋に置かれた作品は不思議な生命感があり、まるでその部屋の主のようで、元々それほど混む美術館でもないこともあいまって、1対1で対面していると何やら妖しげな対話を交わしているような錯覚に陥ってしまいました。単に部屋の中から見るだけではなく、ソファに座りながら、奥のほうにちらりと見える様子や、鏡に映った様子など様々な見方が楽しめ、決して大きな展示ではありませんが結構長い時間楽しむことが出来ました。館から出ると、暑く、蝉が鳴いていて、現実感を感じつつも静かな庭が広がっている為興ざめすることはありません。鑑賞後は、庭園の見える館内の喫茶店か、門を出て隣にあるレストランで一休みされても良いと思います。
展示の風景は、一部産経ニュースにあります。展示会の情報は庭園美術館のサイトよりご覧下さい。庭園美術館は毎回(多分)ドレスコード割引なるものがあり、今回は木で出来たものを身に着けて行くと団体割引で鑑賞できます。庭園美術館まではJR目黒駅から徒歩10分弱です。暑い夏を涼しく過ごすのにはあつらえ向きな場所だと思いますので興味があれば是非。(柳本)

まめ豆知識


千木:ちぎ と読みます。屋根の上についているバッテン状屋根部材です。先日訪れた出雲大社でもあちこちで見る事が出来ました。何となく気が付かないのですが、実は千木の先端は垂直に削いだ外削ぎと、水平に削いだ内削ぎがあります。出雲大社(写真)の場合は外削ぎで、これは祭神が男神を示しており、女神の場合は内削ぎになります。また丸太のような”重し”状の部材は鰹木:かつおぎ と言いまして、棟押さえの補強部材が装飾的に用いられるようになった物と思われます。見た目そのまんまのネーミングです(諸説ありますが…)。鰹木の本数が奇数の場合は男神、偶数の場合は女神を祀っている事を示していると言われています(厳密ではないようでが…)。ちょっとした違いですが注意して見るとそれだけでも新たな発見や楽しみが増えます。早速近所でも試してみてはどうでしょうか。(石井)


事務所の旅行では庭園で有名な足立美術館にも足を延ばしました。枯山水の庭園をしばらく眺めていると、山をあらわす立石が実際の急峻な山肌として隠し絵のように表れ、自分の立ち位置がふっとずれてしまう感覚を味わいました。ガラス越しの庭だったので、自然の風や音を味わうことができず、本来の「庭を観る」という行為というよりも、様々な庭のありようをみて改めて理解を深めるという具合でした。庭園は、自然そのものでもあり人工物でもあり、奥深い魅力があります。(青島)

木造の建築はやはりすごい

木造の建築は思っている以上に大きくて耐用年数もすごいです。屋根の仕上げだけは何年かで葺き替えするとはいえ、木だけで作ったものが500年以上も存在し続けているのですから。
日本でも負けず劣らずすごい木造建築はたくさんあります。実は昨日事務所を休みにして全員で出雲大社に行ってきました。昨日のNHKのニュースでも取り上げていましたから知っている方もいらっしゃるかもしれません。平成の大遷宮の御本殿特別拝観ということで1744年に造営された国宝の本殿の公開を見てきました。60年ぶりに本殿の屋根を葺き替えるとのことで、拝殿に御神座を移し公開となったようです。今日はルーマニアと日本の宗教施設の写真を掲載してみます。



広場

実家の近所に青空駐車場的なものがあります。月極っぽいのですが、普段はあまり車がなく空き地のようなだだっ広い場所です。隣の保育園の行事の際には臨時の駐車場となり、年に何回かは町内会の行事に使われるという場所でもあります。昨日は町内会の納涼会が開かれていました。費用は組合費から支払われているので、ビールは飲み放題、焼き鳥や焼きそばも振舞われて大人は酒を飲み、子供はヨーヨー釣りやゲームなどで遊べます。組合費は若干高く、行事を段取る会長が順番で回ってくることを考えると面倒ですが、今のドライな近隣関係を考えると良いことだと思います。子供を実家に預かってもらうことが多く、子供は近所でも顔を知られているのですが父親の私はほとんど表に出てこないので珍しがられました。(萩原)
[:W250]いつもの空き地のような風景
[:W250]納涼会の風景

深夜0時の駐輪場

容量オーバーしていた最寄駅前駐輪場が新設されたのをきっかけに、最近自転車通勤を始めました。その駐輪場で私に割り当てられたスペースは3階建ての屋上にあり、帰宅途中、辺りの照明も消えて暗くなった真夜中に階段で上がっていくと、無機質に並ぶ自転車と誰もいない白く広がる床が煌々と蛍光灯に照らされる光景が広がっていて、初めて見たときはその異常な状況に心が動かされてしまいました。その異様な空間の魅力に気付いてしまっている今は、この不思議な屋上空間へ上がっていくのが最近の密かな楽しみになっています。(大庭)