農具小屋


写真は盆休みの旅行中に撮ったものです。中央に見える農具小屋に目を奪われてカメラをかまえてしまいました。延々と広がる田んぼの中にぽつんと立つ農具小屋の佇まいからは、古い建物によくあるような哀愁ではなく、小さいながらも腰の据わったある種堂々とした印象を受けました。また壁の真ん中に無骨に取り付けられたドアは、それゆえにどこか人間味があって、誰もいない田園に人の影を感じさせるものがありました。質実剛健、そんな言葉が似合う働く建築に見とれてしまいました。(大庭)